Designers Hack - デザイナーズハック

Web やアプリのデザイナーか「技術にしばられないでデザインを考えていく」コミュニティ。
月1回の定例MTGと年に数回のデザイン中心ハッカソンなどをしています。

  

LGのスマートテレビの3D技術のアイデア(二人同時に別画面プレイ)がすごい

ブログ

2012.08.06

先日、プリンターを買いに新宿のヤマダ電機へ。 さぁ〜帰ろう〜といって出口を出かけたときに目に止まった、この「スマートテレビ」。

3Dテレビの横に並んでいたので通りすぎようとしていたのですが(3Dテレビにはあまり興味がないもので…)、このスマートテレビは通りすぎることができず、目に止まってしまった。

その理由は、「ん?縁がないぞ?」という見かけもそうなんですが、映っている映像を見ても「パッと見てもいったい何なのかよくわからない」ということ。 わかるのは、レーシングゲームっぽいなということだけ。

二重に見えない3Dテレビ

写真で見えるでしょうか、おそらく赤い車と道路、そして左上には「2/2 PLACE」というのが見えていると思うのですが、それプラス、なんだか白い透明のおばけみたいな画像も見えると思います。

テレビの前にはコントローラーを操作しているふたりの男女。 それぞれちがう色のメガネをかけています。

この状態では、ふたりがいったい何を見て何を楽しんでいるのかまったくわかりませんでした。 そこで店員さんから渡されたひとつのめがね。

おおおお、めがねがふたつ…

なんだこれは!と思っておそるおそるのぞいてみる。

まずは上の方で見ると、赤い車が。 そして次に下の方で見ると、グレーの車が。

ん?

もう一度見てみた。 状況は同じ。

しばらくしてやっと状況を飲み込めました。 ・このテレビは今、「1Pと2Pを同時に描画している」ということ ・1P用のめがねで見ると1Pのみ見える ・2P用のめがねで見ると2Pのみ見える

すごい! 3Dの技術をこうやって使う発想はなかった!!

と思ってえらく感動してしまったのです。

3Dの技術を使った最新のレーシングゲーム

某マリオカートなども含め、今までのレーシングゲームでは数人がプレイしようとするとどうしても画面を分割しなければならず、迫力も半減してしまっていました。

それが、このスマートテレビの3D技術を使うと、まるまる一面、まるでひとり専用のように使えるということなのですね。

これには、3D技術の視差を利用しています。 3Dの仕組みをかんたんに説明しておきます。

3Dの視差による仕組み

当たり前ながら人間にはふたつの目があります。 下の図を見てもらうとわかるように、ひとつのものを見ても、それぞれの目から見る対象物というのは微妙に角度が異なります。 これにより人間は「立体感」というのを認識できるそうです。

また、映像を撮影するときには「3Dカメラ」というのがあり、二眼カメラを使います。 なぜ二眼かというと、人間の目を再現するためです。 2点の離れた地点からの微妙な見え方の違いをそれぞれ映像として撮っておきます。

そして、テレビや映画ではこれらのふたつの映像を二重に出し、右目からは右目用に撮影したものが、左目からは左目用に撮影したものが見えるようになっていることで、立体感を再現したかのように見えます。これにはめがねが必要なものもありますし、画面スクリーンに工夫がしてあって裸眼のままでも3Dに見えるものもあります。 #めちゃめちゃかんたんに説明しています

好き嫌いのある3D映画やテレビ

今では家庭用テレビに3Dが実装されているものも多くあり、かくいう自宅のテレビも3D機能がついていますが、いまだかつて使ったことはありません。

わざわざ3Dで見なくても、立体感なども十分わかるぐらい、映画などはきれいに構成されているからです。

驚愕の発想

それをこのスマートテレビでは、ふたつの映像をまったく別物とし、めがねも通常の3Dとは少し違ったしくみにすることで、ふたり同時に別画面プレイができるということです。

ただし難点もある

販売スタッフの方も言っていましたが難点も少しあって、どちらかのめがねをかけていると、相手の動向がわからないということ。

コースのマップと現在位置は画面上に出ているので、相手がどこにいるかというのは一応わかります。 ですが、相手がどんな走りをしているかというのはまったくもって視界に入ってくることすらないので、わかりません。

また、まわりでゲームを見て楽しむ人も、どちらかのめがねをかけて、どちらかのみの走りしかみることができません。 もしくは、両目でそれぞれ違う映像を見ながら楽しむか…というかそれは楽しめるのだろうか…

ちなみに、リモコンはこんな感じ

上で紹介したレーシングゲームのコントローラーとは異なりますが、テレビ自体のリモコンはこんな感じ。

LG AN-MR300 – 別売りアクセサリー – マジックリモコン – LGエレクトロニクス・ジャパン

日本のメーカーの、ボタンのありすぎるリモコンとは大きくちがってとってもスリム。 おそらくレーザーポインタのように指し示し、Wiiのように操作できるのではないでしょうか。 ドラッグやスクロール、ジェスチャー操作もできるようなので、テレビコンテンツの制作にも期待ができます。

国内でこれぞというテレビがない中、LGのスマートテレビはこれからとても期待できるなという印象でした。

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