Designers Hack - デザイナーズハック

Web やアプリのデザイナーか「技術にしばられないでデザインを考えていく」コミュニティ。
月1回の定例MTGと年に数回のデザイン中心ハッカソンなどをしています。

  

デザイナーズハック 007 〜ガジェット連動アプリに挑戦〜に向けて考えたことと参加のヒント

ブログ

2013.04.16

4/27(土)に日経BPさんと共催のデザイナーズハック007では、ガジェット連動アプリをテーマにしています。

アプリデザイナー・開発者も、そろそろデバイス内で完結するだけではなく、ガジェット(外部端末)と連携したものを考えてみようではありませんか。

実際のところ、やろうよと言ったわたし自身もガジェットまわりにおいては超ドシロウト。
ハードウェアはArduinoにちょっと触れたぐらいだし、普段は画面内でWebやアプリを作っている。
おそらく参加しようと思っている方もそんな方が多いのではないでしょうか。

今回のイベントに向けて、わたしもひとつどんなものを作ってみようかと考えてみました。そのときに考えたことをまとめておきます。
ぶっちゃけ、意外とアイデアがでてきませんでした(笑)
当日は限られた時間ですので、できれば何かうっすらでもいいので考えておくとスムーズに進むと思います。

参加しようと思っている方でガジェットドシロウトの方はぜひ読んでみてもらえるとうれしいです。

なんのためにガジェットを使うのか

もうすでに作りたいものがあるという人は、ぜひそれを題材にしてください。

特になにもないという人は、次のふたつのことを頭に入れておくといいと思います。

スマホはわりといろんな機能があるので、スマホだけで完結することもある

iPhoneやAndroidなどには、すでに傾きセンサーや加速度センサーなど、いろいろなセンサーが備わっています。

  • カメラ
  • かたむき/加速度
  • バイブレーション
  • 音声入力

なので、スマホを持ち歩いているだけでOKの万歩計アプリなどもすでにありますし、それはスマホ内だけで完結してしまいます。

しかし、たとえば「からだメーター」のような小さな外部端末を作り、スマホよりも断然軽いものを身につけているだけで、歩数をはじめカロリー消費量なども計測できるよとなれば、これは立派な「連動アプリ」です。

#すでに製品化されている、リストバンドになっているライフログをとるものもそうですよね。

端末にアナログでinputする情報を使うなにかを入れたほうがいい

「端末にアナログでinputする情報」というのは、つまりスマホについている機能以外の情報のことです。たとえば、

  • 照度計(明るさ)
  • 騒音レベル
  • 金属探知
  • 人体赤外線
  • 水位センサー
  • 雨検知
  • 超音波(ドップラー)
  • アルコール
  • におい
  • 距離をはかる

これらはハードウェア的には「センサー」となります。
スマホだけでは取得できないアナログな情報を、センサーは認識してくれます。

たとえば、においセンサー。

ある日のこと、若い女子がイヤフォンジャックにつけているブタ鼻ちゃん。
あらかわいいイヤフォンジャックね、と思いきや、いきなり顔の前にそのブタ鼻をつきつけられる。

い、いったいなんだ?と思うと、そのブタ鼻が光り始め、若い女子はスマホを見ながらくくくと笑っている。。

実はこのブタ鼻、においセンサーを内蔵したにおいチェッカー。
においがある一定以上に達すると光るしくみになっている。
若い女子は、そのにおいセンサーから受け取った数字をスマホで見て、くくくと笑っていたのでした。

というようなガジェットも発案できるわけです。

#実際にこれをプロダクトにするには、他に無線ネットワークが必要だし、光るLEDの電力はどうやって供給するかなどの問題もありますし、そもそもイヤフォンジャックの大きさににおいセンサー自体が入りきらないということもあると思いますが、デザイナーズハックではそこはいったん切り捨て、思いついたアイデアを形にすることを大事にしています。

参考にさせていただきました

河本の実験室: ウェアラブルにおいセンサを作ってみよう その1 

モデリング(形をつくる)の意味

さて次は形をつくるときの話です。
形を考えるときに思ったのは、「これは形に必然性はないな」と。
ようは、ガジェットであっても、用をたすことができれば、形はなんでもいいのです。
基板がむき出しで配線もにょろにょろとのびていても、使えれば用はたせるのです。

ただし、基板や配線がむき出しであるということは普段非常に使いづらいですので、配線をきれいにしまってやるというようなところは必要です。

また、重要なのは「どんな形にすれば使いたいと思うのか」というところです。
たとえばさっきのにおいセンサーの例について考えると…

機能からすると、形はそれほど重要ではありません。
ただ、「におい」というものから連想される「形」というところで、「ブタ鼻」が連想されると思います。これは人間の鼻でもいいと思います。
おそらくこれは10代の女子を対象にしたおもちゃというところになると思うので、

  • できるだけおもしろい、コミカルな形
  • スマホアプリのほうでは、「こいつちょ〜臭い!」などちょっと人をからかうような要素を取り入れる

とすることで、もしかしたら10代女子の間で一大ブームとなるかもしれません。

形については、おそらくプロダクトデザイナーの方は、どうやったら手に馴染むのかとか、曲線美が重要だったりすると思うのですが、今回のワークショップでは「どうしたら楽しく使えるか」「どんなものが使いたくなる形なのか」というところをメインに考えるといいと思います。

3Dプリンタでサンプルをつくってみた

そんな理由から、ブタさんをモデリングしてFablab渋谷さんでプリントしてもらいました。

Blenderで作ったモデリングデータ。

鼻はプリント後にリューターであけました。かなり感動!!

まだまだ参加者募集中!

ということで、ひと通り読んでもらうと、どんなものを考えたらいいのかな?というヒントになるかと思います。

定員までまだまだ残席ありますので、少しでも興味のある方はぜひ参加してみてください!

デザイナーズハック 007 ガジェット連動アプリに挑戦

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