Designers Hack - デザイナーズハック

Web やアプリのデザイナーか「技術にしばられないでデザインを考えていく」コミュニティ。
月1回の定例MTGと年に数回のデザイン中心ハッカソンなどをしています。

  

デザイナーズハック

2012.05.16

デザイナーズハックとは?

デザイナーがメインとなり、サイトやアプリのUI/UX・デザインを徹底的に追及してつくり上げるという、参加者が主体となるイベントです。

1日という限られた時間内で、最終的にシステム実装前までのモックを作り上げることをゴールとします。

いわゆる「ハッカソン」のデザイナー版のようなもので、デザイナー同士の交流や、発表を通して自分とはちがう意見に触れる機会になればいいなと思っています。

開催の背景

デザイナーズハックをやりたいと思ったのは、次のふたつのイベントに参加したときでした。

1.エンジニアがメインでやっているハッカソンにデザイナーとして参加したとき

どうしても技術がメインとなり、時間も限られているため、肝心のUI部分をしっかりと話し合えなかったから。 もっとユーザーのことを考えて使いやすいものをしっかり作りたいなと思いました。

2.UIやUXのワークショップに参加したとき

アプリの仕様を考えてワイヤーフレームを模造紙に書いてみるというワークショップにいくつか参加しましたが、そこで終わってしまうのがどうしてももったいないなと思ったから。

そしてもうひとつの大きな理由

ディレクター(設計・接客なども含め)、デザイナー、エンジニアの境界線がうすれてきているということ。

ディレクターからワイヤーを渡されて、「これをきれいにデザインしといてよ」というデザイナーで一生を終えないために、いろいろな技術に触れてみようという趣旨もあります。

対象となる人

メインターゲット:デザイナー

時間内でデザインを作りこむので、Photoshop や Fireworks などグラフィックソフトを使ってデザインを作れる人をメインターゲットとします。

サブターゲット1:ディレクター・フロントエンド・エンジニア

アプリ・サイトを設計していく上で、デザイナーといっしょに仕様を決定することができます。 また、エンジニアは決定した仕様のモックなどを作っていき、可能であればデザイナーが作ったデザインと合体させることもできます。

サブターゲット2:会社の制作チーム

普段会社で仕事をしている制作チームが、チームごと参加することもできます。 案件以外の制作を通して、いつもは見えないところが見えたり、チーム力アップにもつながるかもしれません。

デザイナーズハックの流れ

0.オープニング

今回で制作するものの発表。場合によっては 30分〜1時間程度のオリエンテーションやライトニング トーク、レクチャーの時間を設けます。

1.アイデアソン(午前中)

「こんなもの作りたい!」というアバウトな感じで、制作する題材をいくつか決めます。 題材ごとにグループを作り、詳しい仕様やページ遷移、ワイヤーフレームを決めていきます。

2.ハッカソン(午後)

アイデアソンで決めたものをもとに、各自デザインを作り込んでいきます。

3.発表(17時ぐらい〜)

自分の作ったデザインを発表します。

4.ギャラリーに掲載(後日)

デザイナーズハックで制作したものとして、Webサイトのギャラリーに掲載します。(制作者の許可を得たもののみ)
# 著作権がデザイナーズハックにうつることはありません。

持ち物

●→必須、○→あるといいもの

●パソコン(デザインを作れるソフトが入っているもの)
●VGAケーブル(プロジェクターとつなぐ用)
○マウスまたはタブレットなど
○大きめのノート、ペン、ふせんなど(アイデアソン、ブレスト用)
○テーブルタップ(タコ足配線)
○名刺

開催頻度・今後の展開について

基本的には上記の流れをベースとして、年に4〜6回ぐらいの開催を予定。 このデザイナーズハックはあくまでデザイナーがメインのため、エンジニアとのコラボハッカソンなどを随時開催する予定です。

また、アプリが題材となった場合、デザイナーだけでは仕様決定が不十分な場合が多々あります。 その場合は、そのときに来ているエンジニアに教えてもらうか、もしくはオープニングでレクチャーをしてもらうことも可能です。

最後に

技術がどんどん進んでいき、新たな端末がどんどん出てくる中、そういった端末のデザインをしようとするときは、デザイナーもある程度その端末の特性を知っておく必要があります。

またそれに従って Web 制作だけでなく、いろいろな端末のデザインもできる人が今後どんどん必要になってきています。

普段の仕事だけではなかなかそういったことができないデザイナーさんに対して、しっかりと自分の制作にあてる時間を作ることができれば、わたしたちはうれしいです。